■防御率0.75
■WHIP0.71(※WHIPとは1イニングあたり許す走者の数)
上記2つは 2014シーズンにKAJIがマークした「今後の更新が困難な大記録」です。
エースのSHOさんが転勤でチームを去った2014シーズン、KAJIは肩痛を抱えながらもマウンドに立ち続けてくれました。
KAJIの入団は2011年の開幕戦。参加者が1人足りなくなるという緊急事態に助っ人として参戦してくれました。その日の試合後に入団の意思を表明したKAJI。初参加にもかかわらず背番号1(どのチームにおいても例外なく特別な番号)を希望し、それでいて全く嫌味を感じさせないところに彼の愛される人間性が表れていました。
2012年は主に野手として出場しながら、要所でマウンドに上がり、優勝に貢献。
2013年はクローザーの地位を確立し、開幕から4試合連続セーブを記録しました。最終回、KAJIがマウンドで投球練習を始めると相手ベンチに漂う諦めムード。とても印象的でした。
2014年はSHOさんの転勤により先発に転向。冒頭の記録をマークしました。「スーパーエース」の誕生です。
力みを感じさせないフォームからキレのあるストレートと大きく曲がるスライダー系のボールを見事に操りました。1試合平均の与四球は1.50。ストライクゾーン4分割程度の投げ分けはもちろん、ボール1個分の修正さえ行えるコントロールは絶品でした。
忘れられないのは2014年の最終戦(結果的にKAJIの最後の試合)です。
肩痛で先発を回避したKAJIはリリーフでマウンドに上がりました。いつもの投球が全く出来ないものの、決して失点は許さない。最終回を投げ終えたKAJIはベンチに戻って冷や汗を流しながら倒れこみました。入団当初はゲスト感覚が抜けなくて欠席の多かったKAJI。最後の年はすっかりエースの自覚が芽生えていましたね。肩が痛いのに続投させてごめんね。
SHOさん同様、九州への転勤が決まったKAJI。
肩を治して、転勤先でも思う存分野球をやって下さい。
さよなら、スーパーエース。